日大の芸祭に行ってきた。美術科の展示はいろいろ模索しつつ頑張っているという感じで、SHIGERUの鉛筆細密画とか大石夏輝の〈青天の霹靂〉とか応援したい。彫刻系はアイデアの勝負か。写真学科は技術レベルが高く表現を追求していて見応えあった。芳原優里の〈eisei〉、かなパーの〈絵本の世界〉など。帰りにこれまで前を通りかかっても足が向かなかったFギャラリーにも初めて入ってみた
今年のDA学会研究大会は銀杏並木がようやく色づいてきた東大本郷で2日間。オープニングの「生成AI時代の~」、企画セッションの「DAテック」「未来へつなぐ~」をはじめ技術寄りのテーマが目につき、特にAIや3D関係が多かった印象。一般発表ではデリダの〈痕跡〉概念をめぐって特定のオントロジーに回収されないアーカイブを生成AIで対話的に探索するという話が興味深かった。1日目の夜はクラフトビールの会。M氏の某検索エンジン時代の回想とかこれまた興味深くまた懐かしい世界
小泉吉宏「まろ、ん?」を読んだ。大摑源氏物語と題して源氏54帖を見開きのマンガでたどり、それぞれに背景などを説明するイラスト入りのページを加える。副題の通り細かいことは省いているものの、補足説明が丁寧で、頻繁に系図なども示されるので、忘れている内容や読み落としてしまったかもしれないことも気づいたりする。栗坊主でいいのかという気もするが、よく似た顔によって名前が変わっても同一人物とか親子とか推測できることもあり、なかなかよかった
サーキット2+体幹+ラン30分(272Kcal、3.92Km)。読み物はNYTimesからPainting Is Dead? Long Live Painting. 1838年に写真が誕生したとき、ポール・ドラローシュは「絵画は死んだ」と言ったが、そういう事態にはならず2世紀を経て今日の絵画は写真だけでなく様々な技術を取り込んでいる。そうした成果の展開を振り返る展覧会The Living End: Painting and Other Technologies, 1970-2020がシカゴ現代美術館で11月から開催される
総選挙で与党が大敗し、自公合わせても過半数割れたのは、まぁ当然といえる。9月の総裁選で岸田の後釜に座った石破は、党の分裂回避のためもあり持論を封印して結局同じ穴のムジナ。足元を固めようという算段かまともな国会議論もしないまま解散に打って出たものの、ご祝儀相場どころか政権維持も危うい状況に追い込まれたと。裏金問題批判で与党がそっぽを向かれたわけだが、それよりこの15年で国民を分断し弱者を追い詰め研究などの基礎体力を削ぐといった愚策こそが裁かれなくてはならないはず。風のおかげで躍進した野党も党首ほか信頼できるとは言い難いし、この後どうなるか
サーキット2+体幹+ラン30分(270Kcal、3.87Km)。読み物はNYTimesからThe Art World Explores Concrete Ways to Fight Climate Change 美術館は気候問題に焦点を当てた作品を展示するだけでなく、温度調整などエネルギー消費の大きい館自身のあり方も見直す動きがある。作品保護のため厳しい温度管理を求めるHVACの基準についても、世界の大規模美術館の長の集まりであるBizotグループの新しいグリーン指針ではそこまでしなくても大丈夫と記すなどの変化が。温暖化問題は今回の総選挙であまり取り上げられていないが、もう一刻の猶予もない大問題
東現美「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」に行ってきた。草間彌生、横尾忠則あたりから鈴木ヒラク、やんツーなど最新作家までよくこれだけ万遍なく集めたものと感嘆する充実で、昼食を挟んで2回観た。できやよい《みみちん》の作り込みには圧倒された。MOTコレクションも充実していて福島秀子が《水泡(みなわ)は創られる》という妙なビデオを含めてどっさり並んでいたり野村和弘《笑う祭壇》というボタン投げゲームの変なライブ作品(?)があったり。午前中から行ってゆったり過ごすのが良い
サーキット2+体幹+ラン30分(275Kcal、3.92Km)。読み物はNewYorkerからThe Brooklyn Museum Celebrates Two Hundred Years 今月200周年を迎えるというブルックリン美術館の、人口1万人程度の街だった昔と14万点のコレクションを持つに至った今を紹介してくれる。のかと思ったらすぐにブロードウェイや演奏会情報のコーナーになって拍子抜け
昨日からYMAの手帳データ化に着手。昔作ったカレンダースクリプトを引っ張り出して暦表示したり日めくりアイコンに日付をSVGで書き込んだり。恐ろしく多忙なのに着実に成果を重ねてそれをきちんと記録しているのはすごい。そしてつながりが見えてくるとたいそう興味深い
龍谷ミュージアム「秋季特別展 眷属」に行ってきた。最後に3人で蕎麦を食べて烏丸で別れ、最後の仕上げ。主尊ではなく付き従う十二神将や二十八部衆、八大童子などの尊格に注目する企画で、特に曼荼羅などでは普段見逃してしまう脇役をじっくり見る。といっても知らないと主尊に目が行ってしまうのではあるが、展示されている内容も説明もほどよく分かったような気にさせてくれる。疲れてもいたので帰りののぞみを1時間繰り上げて早めに帰還。お腹いっぱいの3日間であった