・お誂向き[おあつらえむき]
物事や状況が、注文通りや望み通りのように、完璧で理想的であること。文脈によって皮肉に受け取られることもあるので、要注意。
皮肉:
・彼にお誂え向きの仕事だ。=「彼のような人でもできる仕事だ。」
・ここから見た富士は、むかしから富士三景の一つにかぞへられてゐるのださうであるが、私は、あまり好かなかつた。好かないばかりか、軽蔑さへした。あまりに、おあつらひむきの富士である。
・利き酒:日本酒の品質を人の五感を用いて判定すること。
・唎酒師(ききさけし):要は日本酒のソムリエ。
・利き:名詞と複合して、その働きが優れている意を表す。「利き足」「左利き」
※利きコーヒーや利きビールなどの使い方もあるが、「飲み比べて銘柄を当てるゲーム」という意味で使われることが多い。
・どこ吹く風
無視して、相手にしないこと。知らん振りをすること。物事に対して興味を抱かない様子。何を言われようと、されようと全く気にかけない様子。
言葉の由来は、どこを風が吹いているのか自分の知るところでないという意味から来てると言われる。
【類義語】受け流す/聞き流す/距離を置く/気に留めない
例文:
・両親や先生の心配をよそに、その受験生はどこ吹く風だった。
・上司から忠告を受けても、どこ吹く風といつも聞き流している。
・デビュー当初の面影を残しつつも、「写真と実物が違いすぎる」と揶揄され、画像修正疑惑もたびたび指摘されるが、彼女にとってはどこ吹く風だ。