[0:18] 白銀の毛並み輝くウサギ : 誰かと思えば……お前か。
久しいな。
[0:18] 白銀の毛並み輝くウサギ : まさか、この「もふもふ」な毛並みを見てわからんのか？
……お前と知己の「血に飢えた大虎」だ。
[0:18] 白銀の毛並み輝くウサギ : ところで、お前は何を配っているのだ？
[0:18] 白銀の毛並み輝くウサギ : ほう、降神餅か……懐かしい。
テンゼンと食したことを、今も覚えている。

[0:18] 白銀の毛並み輝くウサギ : あのときは玄武の爺さんが喉を詰まらせ、
青龍は焼いた餅を丸呑みして火傷を負い、
朱雀はテンゼンテンゼンとやかましく、じつに大変だった。
[0:18] 白銀の毛並み輝くウサギ : じつは、「猛虎退治」にちなんだ荒神楽が、
東方の陰陽師によって演じられるとの噂を聞いてな。
こうして世を忍ぶ仮の姿で、見守りに来たのだ。

[0:19] 白銀の毛並み輝くウサギ : いかに陰陽術で作られた幻影とはいえ、
私を題材とした虎が、ヒトに危害を加えてはたまらんのでな。
[0:19] 白銀の毛並み輝くウサギ : まあ、内容は史実とかけ離れたものであったが、
まさかお前が「テンゼン」役を演じようとは、驚いたぞ。
これもまた運命か……。
[0:19] 白銀の毛並み輝くウサギ : じつのところ、事実との相違に、
少しばかりの憤りはあったのだがな……。

[0:19] 白銀の毛並み輝くウサギ : 我々の旅がおとぎ話として語られるのは、
黄龍を鎮め、東方に平和がもたらされた何よりの証。
そう考えれば、あの演目も悪くはないのかもしれん。
[0:19] 白銀の毛並み輝くウサギ : それに、ほかの四聖獣や、
何より、黄龍を巡る戦いに参じてくれたお前が、
テンゼンの真実をしかと覚えていてくれるのだからな。
[0:19] 白銀の毛並み輝くウサギ : ……ではな、英雄よ。
何があろうとも、テンゼンが人々のために戦ったように、
お前も、お前自身の旅を続けてくれ……また、どこかでな。
[0:19] 白銀の毛並み輝くウサギ : ところで、私が来たことは、朱雀と青龍には黙っていてくれ。
テンゼンを演じたお前の晴れ姿をひとり占めしたと知られては、 どんな恐ろしい目に遭わされるか……。

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（好可愛我要死了恐怕）