魔院 § 𝕊𝕠𝕟𝕚𝕒
3 years ago @Edit 3 years ago
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 いつものように、ソニアは今日も校園隅にある噴水の中で水浴びをしていた。何か違うと言ったら、恐らく彼女の心の中にある微かな違和感だろう。胸騒ぎのような、何かか足りないような、そんな感情に襲われ彼女は空を見つめる。
魔院 § 𝕊𝕠𝕟𝕚𝕒
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「誰かが、私を呼んでいる」

 誰かの声でなければ何かの魔法でもない、けれど確かに感じられるものがあると、彼女はそう思った。惹かれていくように彼女は水から身を出し、空を泳ぎ、感じるままに進む。もしかしたら昔の記憶に関係するものかもしれない…と、心の隅で小さな期待を膨らませた。
 草木を避けるように体をうねり、獣道に沿って進み、魔物が出る可能性も気にせずに、呼ばれる方へと。かき分けた草むらの先には、小さな湖があった。
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魔院 § 𝕊𝕠𝕟𝕚𝕒
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「この下にいるの?」

 水辺で覗き込む、恐らくここは想像より深いであろうと彼女は感じた。反射する自分と見つめ合い、決心したソニアはするりと湖に飛び込んだ。海で生息する人魚である彼女は、湖の中にいる事に違和感しかなかった。
 ともあれ、侵入者を察知した水妖数匹がわらわらと集まり、これ以上進ませまいと言わんばかりにソニアに対し威嚇を始めた。知能なきこれらを無視することも出来たであろうが、呼ばれる方へ進めば進むほど邪魔をされる、恐らく守られた先に探していたものがあるのだろう。
魔院 § 𝕊𝕠𝕟𝕚𝕒
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「ここは海じゃない、でも」

 そう言って、ソニアは水妖に向けて両手を構えた。
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「例え海でなくとも、水は私の得意分野だよ」
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 瞬く間に、周囲の水はソニアの手に集り、濃縮し、一斉放たれる。それに当たった水妖立ちは仲間が反応するまでもなく、見えぬ衝撃により打ち上げられた。撃退を成功したソニアはそのまま潜り、薄く光を放つ方へと進んだ。
 そこにあったのはガラスのように透明な卵があった。


「君が、ずっと私を呼んでたの?」
魔院 § 𝕊𝕠𝕟𝕚𝕒
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 近づくソニアに反応して、卵はより一層光を強める。ひんやりとした冷たさに、どことなく暖かさを感じた。まるで割れ物を扱うようにゆっくりと、彼女はそれを懐に包み込んだ。

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花了的時間真的有點久我果斷放棄轉換語言
因為沒認真確認過所以應該會有誤字/錯文法/奇怪標點,但希望大家能用溫暖的眼神來看這篇東西和這個奇怪的和中之
孩子非常的漂亮又可愛!!!!
elelia: ...!! 謝謝伊雷中
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