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3 years ago
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3 years ago
稲垣吾郎が主演を務める舞台「サンソン ールイ16世の首を刎ねた男ー」が、4月から6月にかけて東京、大阪、福岡で上演される。

これは、18世紀のフランスに実在した死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンの実話をベースにした新作。劇中では、フランス・パリを舞台に、死刑廃止論者でありながら、ロベスピエール、マリー・アントワネット、ルイ16世らの首をはねてきたサンソンの物語が展開する。

脚本を劇団☆新感線の中島かずき、演出を白井晃、音楽を三宅純が担当。サンソン役を稲垣、ルイ16世役を中村橋之助が務めるほか、出演者には橋本淳、牧島輝、落合モトキ、藤原季節、清水葉月、智順、藤田秀世、有川マコト、松澤一之、田山涼成、榎木孝明らが名を連ねた。
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3 years ago
公演は、4月23日から5月9日まで東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、5月21日から24日まで大阪・オリックス劇場、6月11日から13日まで福岡・久留米シティプラザにて。チケットの一般販売は、東京公演が3月20日10:00、大阪、福岡公演が4月17日10:00にスタートする。
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3 years ago
稲垣吾郎コメント
2015年から3度上演した舞台「No.9」に続き、白井晃さん、中島かずきさん、三宅純さんの手掛ける作品に出演できることをとても光栄に思います。

「No.9」で演じたベートーヴェン同様、今回も歴史上に実在した人物、シャルル=アンリ・サンソンを演じます。フランス革命期という激動の時代に、“死刑執行人”という生まれた時から決められた決して抗うことのできない運命を受け入れ、悩みながらもその仕事にプライドを持って生きてきた人物です。どれだけの重圧を背負っていたのか、今はまだ計り知れませんが、これから稽古を通して創りあげていくことで新しい自分と出会えることが楽しみでもあります。歴史の中で苦悩したサンソンの気持ちに寄り添い、伝えていきたいと思っています。
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3 years ago
このような時代だからこそ、サンソンを通じて厳しい運命の中でも目を背けずに希望を見出す姿を皆様にお届けできれば嬉しいです。
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3 years ago
白井晃コメント
死刑執行人でありながら死刑廃止論者だったという孤高の人物を通して、稲垣吾郎さんと共に再び新作を創れる喜びでいっぱいです。18世紀末のパリに生きたシャルル=アンリ・サンソンの苦悩は、激動の社会で生きる今の私たちと結びつくものが多いと感じています。歴史の闇で、あまり知られることのなかった彼の人生は、この先、私たちが向かうべき指針を与えてくれるようにも思います。私たちの心の平穏はどこにあるのか。そんなことに想いを馳せながら作品創りができたらと考えています。
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3 years ago
稲垣吾郎演じる、シャルル=アンリ・サンソンとは
シャルルは熱心なカトリック教徒であり「人間の生死を決められるのは神だけではないのか」、「死刑制度はなくさなければならない」と自問自答しつつ自らの職務をまっとう、世間からは忌み嫌われながら内心は完全なる死刑廃止論者であった。

当時、死刑は貴族なら斬首、一般庶民なら絞首というように、身分によって処刑の仕方が異なっており、シャルルは平等思想の観点からも身分の差が苦痛の差にならないよう、「誰にでも平等に苦痛を感じさせない死を」とギロチン(断頭台)の発明に一役買った人物でもある。
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3 years ago
ギロチンの発明により処刑のスピードが上がり、シャルルは世界で2番目、総計約3000名もの死刑を執行することに。しかし、シャルルは国王ルイ16世の処刑後、秘密裡に命懸けでミサをあげたとも言われ、出自や歴史に翻弄されたが、どんな逆境のときにあっても自らの強靭な精神と心の自由があったともいわれている。舞台では、処刑人でもあり医師でもあった彼の宿命に、現在の我々の閉塞した社会を打ち砕く希望と光を重ねる。
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3 years ago
稲垣吾郎、死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンに
稲垣はこの1月に「No.9-不滅の旋律-」で、3度目のベートーヴェン役を演じ、今回は死刑執行人という新しい役柄を演じる。“死刑執行人”という運命を生きるシャルルの内面にうごめくのは筆舌に尽くしがたい「葛藤」。冷静沈着さの奥底で、人間の存在の生死にまつわる「葛藤」を稲垣が全身全霊で表現する。
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3 years ago
最高のクリエイターが立ち上げる3作目の舞台
同作の演出は白井晃、脚本に中島かずき(劇団☆新感線座付作家)、音楽を三宅純が担う。この3人のクリエィティブチームは、英仏の百年戦争を舞台に、運命の奔流に飲み込まれていくヒロインを描き出した1作目の舞台「ジャンヌ・ダルク」(2010初演)、そして楽聖ベートーヴェンの半生をその音楽と共に描き出した2作目の舞台「No.9-不滅の旋律-」(2015年初演)を制作、そして3作目が同作となる。

史実や実在の人物を基に、大胆な発想の飛躍に加え、一度聴けば脳裏に焼きつく心地よい台詞で劇世界を織り上げる中島は、冷静な死刑執行人サンソンを時代のスペクタクルとして繊細に描く。
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3 years ago
そして、パリを拠点に世界各国のアーティストと数多くのコラボレーションを行ってきた三宅は今回、全編書き下ろしによるオリジナルに挑む。夕景とともにパリの街を散歩するのが日課の三宅が、この街の空気・環境・時代の呼吸を感性の音楽で表現する。音楽にも美術にも造詣の深い白井が、革命の混沌、群衆心理を一流のクリエイターたちとどう表現するのかも注目だ。
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3 years ago
「サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-」ストーリー
1766年、フランス。その日、パリの高等法院法廷に一人の男が立っていた。彼の名はシャルル=アンリ・サンソン(稲垣)。パリで唯一の死刑執行人であり、国の裁きの代行者として“ムッシュー・ド・パリ”と呼ばれる誇り高い男だ。

「パリで最も忌むべき死刑執行人と知らずに、騙されて一緒に食事をした」と、さる貴婦人から訴えられた裁判で、シャルルは処刑人という職業の重要性と意義を、自らの誇りを懸けて裁判長や判事、聴衆に説き、弁護人もつかずたった一人で裁判の勝利を手にする。
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3 years ago
このときには父・バチスト(榎木)も処刑人の名誉を守ったと勝利を祝う。だが、ルイ15世の死とルイ16世(中村)の即位により、フランスは大きく揺れはじめ、シャルルの前には次々と罪人が送り込まれてくる。将軍、貴族、平民。日々鬱憤を募らせる大衆にとって、処刑見物は、庶民の娯楽でもあった。己の内に慈悲の精神を持つシャルルは、処刑の残虐性と罪を裁く職務の間で、自身の仕事の在り方に疑問を募らせていく。
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3 years ago
そこに、蹄鉄工の息子ジャン・ルイ(牧島)による父親殺し事件が起こる。実際は彼の恋人エレーヌ(清水)への、父親の横恋慕がもつれた事故なのだが、彼を助けるべく友人たち、チェンバロ職人のトビアス(橋本)、後に革命家となるサン=ジュスト(藤原)らが動き、シャルルはそこでさらに、この国の法律と罰則について深く考えることになる。さらに若きナポレオン(落合)、医師のギヨタン(田山)ら時代を動かす人々と出会い、心揺さぶられるシャルルがたどり着く境地とは。
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3 years ago
<なぜ今、「サンソン」なのか?>
18 世紀のフランスに実在した死刑執行人シャルル=アンリ・サンソン。パリで4代目の死刑執行人として激動のフランス革命期を生きた実話をベースにその舞台化が決定いたしました。シャルル=アンリ・サンソンは熱心なカトリック教徒であり「人間の生死を決められるのは神だけではないのか」、「死刑制度はなくさなければならない」と自問自答しつつ自らの職務をまっとうして いました。世間からは忌み嫌われながら、内心は完全なる死刑廃止論者でした。当時、死刑は 貴族なら斬首、一般庶民なら絞首というように、身分によって処刑の仕方が異なっていました。サンソンは平等思想の観点からも身分の差が苦痛の差にならないよう、
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3 years ago
「誰にでも平等に苦痛を感じさせない死を」とギロチン(断頭台)の発明に一役買った人物でもありました。ギロチンの発明により処刑のスピードが上がり、サンソンは世界で2番目、総計約3000名もの死刑を執行することになりました。
しかし、サンソンは国王ルイ16世の処刑後、秘密裡に命懸けでミサをあげたとも言われ、出自や歴史に翻弄されましたが、どんな逆境のときにあっても自らの強靭な精神と心の自由がシャルル=アンリ・サンソンにはありました。
処刑人でもあり医師でもあったシャルル=アンリ・サンソン。彼の宿命にこそ、現在の我々の閉塞した社会を打ち砕く希望と光があると思います。
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3 years ago
史実や実在の人物を基に、大胆な発想の飛躍に加え、一度聴けば脳裏に焼きつく心地よい台詞で劇世界を織り上げる中島は、冷静な死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンを時代のスペクタクルとして繊細に描く。そして、パリを拠点に世界各国のアーティストと数多くのコラボレーションを行ってきた三宅は今回、全編書き下ろしによるオリジナルで挑む。夕景とともにパリの街を散歩するのが日課の三宅が、この街の空気を環境を時代の呼吸を、感性の音楽で表現する。音楽にも美術にも造詣の深い白井が、革命の混沌、群衆心理を一流のクリエイターたちと、どう表現するのか、期待が高まるばかりだ。
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3 years ago
稲垣吾郎「気に入った作品は磨き上げる面白さがある」自ら発案し熱望した主演舞台へ意気込む  稽古の合間を縫って取材に応じた稲垣の表情には、充実感が漂っていた。「これまでグループで活動してきましたし、忙しかったので、事務所がスケジュールをコントロールしてくれて、それをこなすのに精いっぱいだった。だから今回、自分発信で形になったことが、うれしいですね」。自身の発案で舞台化が決まった作品だけに、思い入れは人一倍だ。
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3 years ago
18世紀、激動のフランス革命期を生きた死刑執行人のシャルル=アンリ・サンソンを演じる。サンソンとの出会いは司会を務めていたTBS系「ゴロウ・デラックス」だった。「番組でサンソンの人生を描いた漫画『イノサン』の原作者である坂本眞一さんと対談したんです。アトリエにもおじゃまして、作品の世界観にひかれました。映像だと、僕らが外国人を演じるのは難しいけど、舞台には向いていると思いました」

 舞台では性別を超えた、ラブストーリーに近い心の交流が描かれる。「王への尊敬、敬愛だけじゃない、強い絆ですよね」。死刑執行人という特異な役柄にも「彼は人を殺しますけど、国の役人として職務をまっとうしているだけ。葛藤もあったと思うけど、世の中のためにプライドを持って仕事をしたはず」とイメージを膨らませている。
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3 years ago
コロナ禍によって、演劇の価値を改めて考え直した。「僕は気に入った作品は何度もやりたくなる。磨き上げる面白さがある。みんなで喜びや感動を分かち合えるのも魅力ですよね」。
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