【雪化粧】近所の子どもがレジメンツ壊滅した後でも「かっこいいせんとーいんのおにーさん」の雪だるまを作ったらいいなって話
【道傍草】あなたのことを忘れないためにあなたの教わった技を使って続けたのに、戦えば戦うほど、あなたの顔を思い出せなくなるよ(神速の剣の話)
【菫の丘】歴史は、前へ進むのみ。わかりませんか?貴方はもう、「過去」の人物ですよ。歴史にも、私にも、とうの昔に切り捨てられたんです。ベルンハルト、私は貴方のような無様で惨めな男になりたくなかったから、出世の道を選んだ。(素直じゃない子供から捻くれた大人に成長したとある帝国騎士の話)
↑気が付けばずっと追いかけてきた存在はもうとっくに自分に越えられた/置かれて行ったから三歳児が逆キレして駄々をこねるだけ
當我詢問威爾海姆為什麼看起來如此煩惱時,他回答“每天我上班打卡并對同事說「今天也努力加油吧」,就會被回以「少看不起人了,你這混蛋」。”其實你真的不需要這麼努力,威爾海姆君。——摘自洛斐恩技官日記第132頁。威爾海姆大騎士殿下來我家嘛!
【薄幸】後來我才聽人說,那一群戰鬥員在那場很大的戰役中全員失蹤,無人歸還。
老師和卡米爾先生不知道的是,我其實在他們出征前夕又偷偷去過一次他們的基地。當時我正好在門口遇到自己要找的人,我還記得自己興奮地對他說“您已經不記得我了嗎?我是您在那次火災救下來的孩子啊!”
而一邊眼睛上帶著傷疤的戰鬥員說著“是嗎,原來如此啊”,豪快地笑著摸了我的頭。
他到最後也沒能記得我的名字。
【少年期的歌】這麼說可能有點失禮,不過阿貝爾好像沒什麼音樂細胞。
比如說他心情好的時候哼起的曲調都總是同一支,又比如說他總是哼到某個部份就會有點走音。
所以自己接著哼下去的時候,他雙眼圓睜的驚訝表情實在是有點好笑。
“我嚇到了!你是怎麼知道這支曲子的?”
“因為阿貝爾經常哼啊。阿貝爾很喜歡這支曲子嗎?”
“嗯怎麼說呢,喜歡這曲子的是我朋友啦……”
他是暴風之民的後裔,這好像是他小時候在部族里學到的歌——
我們還是這麼點大的小鬼的時候就呆在一起了,阿貝爾邊說邊用手在空氣中比劃給他看。他人蠻不錯的,就是有點怪,啊,歌也唱得不錯哦,就是這曲子有個地方調子有點怪我總唱不對——他靜靜地聽著阿貝爾描繪那個從未見過的好友,語言像是透明的泡沫一樣安靜緩慢地升到空中,消失不見。
“啊,你別誤會,他可沒死喔!我現在就是準備去見他!”
——你知道嗎,阿貝爾?
我聽你笑著說出這句話的次數,已經足夠我記住陌生民族的繁難曲調。
kuumei: 【阿蜃 使用了道具 蜂蜜】【但是 什麼都 沒有發生】
【花火】“艾伯李斯特,煙花。”
“……什麼?”
“煙花。特殊二,砰碰嗙——。”
“……引路人,那個技能叫做雷擊。”
“布勞說煙花就是那樣的。不一樣嗎?”
“……煙花不會造出這麼多屍體,引路人。”
(剛玩UL時捏的梗,大小姐常識幼兒園水平設定)
【閑涼】那一天好像從早上開始就有暴雨警報,所以訓練活動全部換成了室內講學。
結果正午一過陰天立刻變成了晴天,面前的教官看看窗外,看看坐在窗邊喝著咖啡的前輩戰鬥員,難得地露出了陰鬱的表情。好吧,既然天氣變好了我們也不能出去那就來閒聊吧——利恩從來都搞不懂這個教官的邏輯,也許他只是單純地不想翻書。
“喂我說閒聊啦!快找個話題!”
“呃……那教官消滅渦之後想幹什麼?”
“噢!首先是揪米利安和豪森出去喝酒吧,然後是揪伯恩哈德出去喝酒吧,然後是等你們長大之後揪你們出去喝酒吧,然後是……”
“教官你只是自己想喝酒吧?”
那一天好像從早上開始就有暴雨警報,所以利恩覺得記憶中透過窗戶灑進來的陽光耀眼得好像假的一樣。
那一天阿貝爾沒有跟艾伊查庫吵架,艾伯李斯特也沒有在閒聊的途中悄悄離場。大概是被拜託來監視弗雷特裡希的伯恩哈德也沒有阻止他們集體翹課,古魯瓦爾多……倒是睡得跟平時一樣。
我大概只是做了夢。
……拼命想要回想起夢中細節的自己,總比死死抓住過去不放的自己要容易接受一些。
【堕ちるよ】他夢見艾伯掉了下去。
他們好像是一前一後地走在不見天地的黑暗之中,不知從何而來的光源正好能夠勉強映出前面的背影。他們不緊不慢地走著,有一搭沒一搭地聊著天,然後前面的背影突然一腳踩空。
醒來之後他想了一會兒,他們的腳下從一開始就沒有任何支撐物。艾伯究竟是從哪裡、怎麼掉下去的呢。——只是夢裡的他根本無暇顧及這些。
艾伯。
他急忙沖上前去,正好看見不斷下墜的艾伯朝他伸出右手。模糊的光源讓他看不清楚艾伯的表情,但這些對他來說都不重要。
——艾伯!!
他毫不猶豫地朝艾伯伸出雙手。不知是不是因為雙腳用力過度,腳下的支撐物似乎發出輕微的劈啪聲。他記得自己那個時候還大聲喊了艾伯的名字,但最後發出來的大概只是不成聲的悲鳴。
距離他的立足之地分崩離析而他大汗淋漓地從夢中驚醒,尚餘五秒鐘。
他夢見伯恩哈德掉了下去。
夢裡好像是剛下過雪,耀眼的白色鋪滿了一天一地。他和伯恩哈德並肩走在雪地裡,白色的呼氣和妨礙前進的綿軟積雪讓他感到有些不舒服。
“喂,伯恩哈……”
就在他邊叫著雙胞胎兄弟的名字邊轉過頭的時候,伯恩哈德在他眼前墜落下去。
“喂!伯恩哈德!!!”
他驚慌失措地站在原地,眼看著伯恩哈德迅速被吸入黑暗之中。如果小孩子們看到他現在的表情,一定會被嚇到吧。
他看著伯恩哈德終於在黑暗之中消失不見,而他甚至沒有伸出手。明明恐懼得快要放聲大喊,明明是那麼想救他的。
——對了。
大概是因為伯恩哈德也沒有對自己伸出手。直到最後,伯恩哈德的視線也沒有與他相交。
腳下不斷響起的細微龜裂聲已經大到清晰可聞,而他只是漠然地佇立在原地,想著這些無關緊要的事情。
他在一個完全陌生的地方睜開了眼睛。明明天色還沒有完全變亮,他卻覺得自己好像睡了很長很長的時間。他有些吃力地再一次環視四周,但還是找不到任何有印象的標誌物——到處散落著破碎的骨片,空曠得像是廢墟一樣的巨大庭園。他困惑地站起來的時候踢到一個小小的身體。好像是那種小姑娘會喜歡的換裝人偶。
破舊的人偶和四散的骨片。好像很久以前不知哪個人給自己讀過的恐怖小說,他模模糊糊地這樣想道。剛剛睡醒的大腦似乎怎麼也沒辦法正常運作,他閉上眼睛用力揉了揉有些發痛的太陽穴。——沒關係。他突然無法抑制地想笑。沒關係,我知道自己要去哪裡,這就够了。
巴洛克風格的鐵製大門發出不愉快的吱呀聲響開向兩邊,他大步走了出去。他從來都不是那種會回顧過去的男人,更遑論這種完全沒有記憶的地方。身體的所有部位都在因為疼痛而發出悲鳴,可是他從來沒有感覺這麼輕鬆過。怪異的骨片和人偶和廢墟一般的庭園很快被他拋在了身後。
新的黎明即將來臨。
【お伽噺】むかしむかし とあるやまおくのやかたに 小さなにんぎょうがいた
にんぎょうはとてもおおきくてたよりになりそうなせんしたちとしりあって
かれらの心がかけているからちからもおもうぞんぶんにふるえないっていわれた
かれらのきおくをとりもどせねばならないっていわれた
こころもきおくも持っていないにんぎょうは
それらがどんなものかよくわからなかった
でも それでもにんぎょうはいっしょうけんめいがんばった
がんばってがんばって、たくさんのなかまができた
がんばってがんばって、たくさんの記憶(おもいで)をとりもどした
がんばってがんばって、沢山の言葉も覚えた
頑張って頑張って、ようやく、戦士たちのように、笑ったり怒ったり出来るようになった
そうしたら、いつの間にか、小さな人形の中で、小さな塊ができていた。
小さい――あまりにも小さい、光の塊だった。意識しなければ忘れそうほど小さくて、それなのに時々身体を暖まってくれる。それは一体何か、人形にはわからなかった。戦士たちに聞けば多分答えてくれるだろうけど、なぜか聞く気もなれなかった。人形には心がないだから、少なくとも「こころ」ってものじゃないのだけは、わかっていた。
小さな人形と戦士たちは、長い長い旅をした。それは本当に長い旅で、誰も終わりがあるなんて本気で思わなかったのだ。――なのに、ある日、巨大な目玉のようなモンスターを倒したら、それは唐突に現れた。
天へと続く夢幻のような回廊だった。登るその先には、人形たちの創造主がいた。
人形は、漠然ながら、目前の創造主を倒したら戦士たちをも復活できるかもって知っていた。だから、いつものように戦いの準備を整えて、いつものように挑んだ。
そして、いつものように、苦戦しながらも勝ったのだ。青い炎を纏った髑髏が飛び散り、人形は小さな歓声をあげて、頑張ってくれた戦士たちに振り返って、その時だった。
セ界は、止マッた。
聖女の復活は芽生え始めた人形の心を喰らって成就する、という。
人形には、何が起こったかよくわからなかった。
ずぷっと、小さな光の塊が自分の身体からいとも簡単に抜き出されたのを、ただ呆然と見ていた。
――いつの間にかできた、心だったんだ。
私にもこころがあったんだ、と、急速に温度を失っていく頭で、ぼんやりと思った。
戦士たちの叫びが聞こえた。でも何を言っているかはよくわからなかった。初めてあの古い館で会った時のようだ。
ねえねえ、これはお伽噺なの?
戦士の一人が本を読んでくれる時、そう聞いたことがある。
He fell asleep at dusk , then reborn at dawn.とかいう詩句だった。
確か、困ったような微笑で返された。ええと、間違ってもないけどね、と。
美しいけど悲しい詩(うた)だよ、子供にはまだ早いかもしれないけど、と。
人形はよくわからなかった。わかろうとする気もなかった。人形はただ、あの人が本を読む時の声がとても落ち着いてそれが大好きで、それだけだった。
ねえねえ、これはお伽噺なの。
人形の心は、喰われたあとも死んでいなかった。戦士たちが狂ったかのように聖女に挑んだのはわかっていた。そして、もう時間の感覚さえなくなりかけた時、恐ろしい断末魔の叫びが聞こえてきた。――決着が、つけた。
よかった、ようやく彼らは復活できるんだ。人形の心は静かな喜びで満ちていた。声なき歓声をあげて、形なき躰が舞い上がった。
かの人は黄昏(たそがれ)で息を絶え、そして暁(あかつき)で甦った。
いつしかの詩句を、思い出した。
これでようやく全てが正しい形に落ち着いた。黄昏と暁の間の、長い長い一夜限りのお伽噺。一ページ一ページに宿る、私の命、私の心。だけどお伽噺もようやく最終章を迎えたのだ、――暁が、やっと来た。
元に戻った人形は懸命に言葉を探した。おめでとう。ありがとう。さようなら。行ってきて。お元気で。
あの詩は悲しいだというけど、人形にはやはりよくわからなかった。
喜びも怒りもちゃんと覚えた人形は、悲しみだけはどうしても理解できていなかった。
最後の最後まで、戦士たちに大事に大事に守られていた人形は、それはどんなものか、知る由もなかったから。
暗闇の中で、一筋の光が差し込んできた。
重い目蓋を開けた。光の方へ手を伸ばしてみたら、その手がしっかり掴まれた。
悲しみとは何かは、わからないまま。
温かい雫が一滴、落ちていった。