本当に正にで、「CGに頼らない」「CGとは違う本物の凄み」とプロモーションのために言われることで「評価されないCG」が増えすぎているのはかなり問題だと思う。
ノーランだってワイスピだってマッドマックスだってCG使ってるよそりゃ…
「トップガン マーヴェリック」だって普通に観てりゃF-14も第五世代機も実際に空戦を撮れるわけないんだからCGに決まってるわけだけど、全くと言っていいほど言及されないんだよな…
ハリウッド大作のポスプロデスマーチ問題と合わせて結構大きな問題だと思う。
怪獣映画だって、もはや日米ゴジラ共にフルCGがスタンダードになってるんだからもっと「CG怪獣映画」を評価する向きがオタク内にあればいいのにと常々思う。
脊髄反射的に「でもデジタルよりアナログが」「CGより特撮が」「コンピュータより手作りが」みたいな安直すぎる二項対立的価値観のフィルターで物事見過ぎじゃないのっていう。
この流れ、「フォースの覚醒」の時にかなり顕著だったんだよなぁ。
もうCGの進化が凄すぎて、一般ウケする真新しさが無いだとか、CGに頼りすぎててチープに見える映画が増えたとか、そういうのからプロモーション的に推しづらくなったのはわかるのだが。
しかし反面、CGに頼らざるを得ない割合ってどんどん増えてるはずなので。
「マッドマックス 怒りのデスロード」はフィジカルのカースタントが大いに評価されて実際に目に見えてわかりやすいけれど、ああいうスタントって何回もリハやって本番やってようやく成功するような類のものだから、実際に撮影してると空模様が変わっちゃうんだよね。
あんな開けたロケ地で引きで撮ってたらめちゃくちゃ目立つわけで。
だから空はほとんど差し替えてんだよなデジタル技術で。カット毎の空の差を無くしてる。だからあれだけの派手なスタントカットの連続が成立してる。
「トップガン マーヴェリック」も「俳優が実際に戦闘機に乗って演技してる」のは確かなんだけど、「民間人が軍用機を操縦」がそもそも絶対に出来ないので、複座式の戦闘機の後部に座って演技してるのをコクピット周辺をCGに差し替えて撮ってるわけで。
普通に考えたらそうじゃないと成立しない。
ボブやファンボーイのカットだけはマジで複座式の後部に乗ってるからそのままのカットもあるのかも…とは思ったけど無さそうな気がする。
世間の流れ的にそっちの方が食いつきがいいからってのはわからなくもないんだけど、
「仕事の分量も幅も増えててスケジュールや求められるクオリティはどんどん過酷になってるのに、正当には評価されず、宣伝で透明化されすぎてて世間的にも無いもの若しくは無い方が良いものとされる」
だなんてジレンマ、「憧れの業界」としてあり続けることと明らかに相反・矛盾してるし長期的に見たらダメな方向に転がってくと思うんだよな…
あと「物を見る目を養っていく」ことにおいてもCG軽視・無視・透明化は良く無いと思う。
だからせめて映画の解説や批評をする人くらいはちゃんと言及しろよってのは思うんだけどな…
こういうのすっ飛ばして「世間一般のウケ」だけを優先する向きがあまりに多い。
もちろん大衆娯楽映画だから仕方ないのはわかるんだけど。
米アカデミー賞になかなか部門として加わらず長年指摘されてる「スタントアクション部門」にも同じことを言えるかもしれんが。
「なーんだ全部CGか」
「なーんだ全部本人じゃないのか」
でわかった気になって途端にその虚構を評価的に見ることが出来なくなってしまう安易な評価尺度バイアスみたいなのには絶対に抗っていきたい。
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因為懶了所以直接丟機翻讀,但我覺得這個人的意見好的地方在於,指謫單純的二分法其實是不夠仔細且不公平的