世間から一目置かれる天才錬金術師。
その錬金術師は気難しく、人里離れた研究室で、唯一心を許す助手とともに研究に明け暮れていた。
有一位受世人景仰的天才鍊金術師,他的個性難以相處,和唯一信任的助手一起,隱居在遠離人煙的研究室中,日夜埋首於研究。
研究はエスカレートし、だんだんと危険な術にも手を出すようになっていた。
隨著研究逐漸升級,他開始涉足越來越危險的術法。
——ある日、実験の最中、事故が起きた。
——某天,進行實驗時,發生了意外。
事故で助手は大怪我を負い、亡くなってしまう。
助手在事故中身受重傷,最終不幸身亡。
後悔の念に苛まれた錬金術師は禁忌の術を用い助手の蘇生を試みる。
飽受後悔折磨的鍊金術師決定使用禁忌之術,試圖讓助手復活。
目を覚ました助手は事故のことは覚えておらず、自分の身に起きたことも知らない。
甦醒後的助手,對事故毫無記憶,也不知道自己身上究竟發生了什麼。
錬金術師と助手は今まで通りの生活を送った。
鍊金術師與助手過著如往常一般的生活。
しかし蘇生には欠陥があり、かりそめの命は定期的に充電をする必要があった。
助手に気づかれないように、寝ている間に充電をしていたが、このままでは限界がある。
然而,復甦的生命仍有所缺陷,需要定期充電才得以維持。
為了不讓助手察覺,他只能趁助手熟睡時進行充電,但他知道這樣下去終究不是辦法。
そこで錬金術師は永久機関として伝説の「賢者の石」を手に入れ、助手の動力源にしようと考えた。
於是,鍊金術師想到用傳說中的「賢者之石」作為永動機,為助手提供動力源。
錬金術師はある遺跡に賢者の石が眠るという噂を聞き
トレジャーハンターとして名を馳せる2人組に賢者の石を手に入れたいと依頼をした。
鍊金術師聽說在某個遺跡中沉睡著賢者之石,便委託遠近馳名的寶藏獵人二人組,希望他們能取得賢者之石。
助手の命のためとは言わなかった。
禁忌の術に手を出した自分を非難し断られると思ったからだ。
他並未透露這是為了拯救助手的生命。
因為他擔心寶藏獵人會因自己使用禁忌之術而責難自己,並拒絕這個委託。
トレジャーハンターの2人は遺跡で何度も危険な目に遭いながらも道中のお宝を手に入れつつ最深部を目指して進んだ。
寶藏獵人二人組在遺跡中歷經無數危險,一路收集沿途的寶物,並朝著遺跡最深處前進。
何とか最深部に眠る賢者の石に辿りつく。
しかし、石を手にした瞬間——
他們終於抵達了沉睡在最深處的賢者之石。
然而,正當他們拿起石頭的瞬間——
壁も地面も大きく揺れ、地響きとともに遺跡全体が崩れ始めた。
2人は急いで出口に向かうが、足場が崩れ、とっさに持っていた石を放り投げ落下する相方の手を取った。
牆壁和地面劇烈搖晃,隨著地鳴的響起,整個遺跡開始崩塌。兩人急忙向出口奔去,但因為腳下塌陷,情急之下,他們只能丟掉手中的石頭,轉而抓住即將墜落的夥伴的手。
2人は崩壊する遺跡から抜け出し、錬金術師に事情を説明した。
道中で拾った宝は持って帰ったので石はなくても上出来だと思っていたが、錬金術師は
賢者の石がなければ何も意味がない!と怒り、1人で崩壊した遺跡に向かおうとする。
兩人從崩壞的遺跡中逃脫後,向鍊金術師解釋了事情的經過。
他們覺得雖然沒有拿到石頭,但帶回了沿途的寶物,已經是個不錯的結果了。然而,鍊金術師卻憤怒地說:「沒有賢者之石的話,這一切都毫無意義!」,並打算隻身前往已崩塌的遺跡。
トレジャーハンターの2人は、冷静さを欠いた錬金術師を引き留め
もう遺跡は崩落して入れない、あの石が本当に賢者の石だったかも怪しいと錬金術師をなだめた。
寶藏獵人二人挽留住失去冷靜的鍊金術師,並安撫他說:「遺跡已經崩塌,進不去了」、「那塊石頭是否真的就是賢者之石,也無從肯定」
なぜそこまで賢者の石にこだわるのか問われ、錬金術師は事故のこと、助手のことを話し始めた。
禁忌に手を染めたことを知ったら、きっと気味悪がり
この2人は離れていくだろうと思いながら……。
當被問到為何如此執著於賢者之石時,鍊金術師才開始道出事故以及助手的真相。
他一邊訴說,一邊擔心如果這兩人知道他染指禁忌,肯定會對他感到害怕而遠離⋯⋯。
話を聞き終えた2人は
そんな大事なことは早く言え!石を探そう!
と。錬金術師は拍子抜けした。
然而,與鍊金術師的預想相反,兩人聽完故事後卻說:「這種重要的事應該早點說啊!我們再去找石頭吧!」,這讓鍊金術師感到意外。
そこに助手がお茶を持ってきて
盛り上がっているけど何の話?
と尋ねると、次の冒険の相談をしていたんだと2人は答えた。
這時,助手端著茶走過來,問道:「在討論什麼這麼熱鬧啊?」
兩人回答說:「我們在商量下一次的冒險呢。」
それを聞いて助手は気難しい錬金術師に友達ができたと喜び笑った。
助手聽後,開心地笑道:「你這個難以相處的鍊金術師也交到了朋友呢。」
早上醒來還在想這個故事好可以拿來創作同人⋯⋯應該說今年的紀念日故事都真的很會⋯⋯