ブラック無糖は【あたたか～い】か【つめた～い】かо
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女「あのさ、ひとつ聞いていい？」
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男「うんひとつだけなら」
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女「いつになったら帰るの？もう2時だよ」
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男「うん、知ってる」
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女「知ってて帰らないんだ。明日仕事あるんだよね？」
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男「明日というか今日というか。うん。」
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女「仕事あるのに寝なくていいの？」
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男「うん。なんだか眠くなくて」
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女「あたしはずっと眠いんですが」
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男「うん。だから帰れって言ってるんだよね」
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女「帰れとは言ってないけどさ、眠いんだってば」
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男「どうぞ」
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女「どうぞって？」
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男「君の家だしどうぞご自由に寝てください」
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女「そうする事にするわ」
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男「早速布団にもぐるなんて相当眠いんだな」
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女「相当眠くなきゃ帰れなんて言わないよ、いくらあたしでも」
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男「眠い割には」
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女「よく回るお口ですことって？」
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男「ご名答、てけてけりんどんどん」
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女「効果音なったね、何？」
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男「クイズに正解したので熱い抱擁、もしくは熱いちゅーをぷれぜんと。さぁどっち？」
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女「権利を捨てるからとっとと帰ってくれ」
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男「こんな時間に帰ったら風邪ひいちゃうなぁ」
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女「ひけばいいぢゃん、三日位熱で寝込めばいいぢゃん」
あの。自分で喋れるか？
大丈夫だけど。
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男「三日間も看病されたらもう離れられなくなっちゃうよ」
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女「死神とお前が？」
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男「死んで欲しい？」
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女「質問に質問で返すなよ」
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男「質問に答えなよ」
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女「本当の事を言うとね」
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男「うん」
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女「この世に本当の事なんてないんだよ、正解なんて何一つない」
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男「禅問答みたいな事言い出したね」
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女「だから質問する事自体意味がないし答えなんてどうでもいい」
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男「どうでもいいって思ってるんだ、冷たい人」
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女「冷たくないよ、あたたか～いだよ私は。わかる？暖かいじゃないの。
缶コーヒーにあるような【あたたか～い】ってあのニュアンス。
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漢字が混じってるよりもオール平仮名の方が暖かいでしょ？この感覚だけはゆずれねぇ」
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男「長々と説明してたけどつめた～いブラック無糖ってイメージがぴったりだよ」
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女「お前は飲み干したコーンポタージュに最後までへばりついたこーんじゃ、
吸っても吸っても吸い取れんわ」
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男「そういえば近所にある自動販売機」
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女「深夜徘徊でもするってーのか、自動販売機が」
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男「コーラを買おうとしたのに2回買ってもコーラが出なくてリアルゴールドが出た」
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女「あたしがコーラばっか飲むからそうなってるんじゃない？」
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男「貴女の仕業でしたか」
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女「ダイエットコーラも飲み尽くした。だから最近は近所で2番目に近い
自販機までわざわざ出向いてコーラを買ってる」
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男「あそこか。お弁当屋さんの近くだよね」
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女「そう、当然弁当もついでに買う事になる。というか
洗濯が全然終わんない」
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男「そのまま寝ればいいんじゃ？」
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女「考えられん、干してぱんぱんしなきゃ絶対嫌だ
…なんか甘い匂いがする」
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男「冷蔵庫にあったいちごを食しておりまする」
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女「みるくをつけてか？！」
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男「当.然.…ガバっと起きたな」
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女「お前は人の家に遊びに来て主が帰れって行っても帰らんで
人様の冷蔵庫を勝手に空けていちごを食べ、あまつさえみるくまでかけたのか？！」
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男「食べさせて欲しいんでしょ、ちょっと小腹がすいてるんでしょ」
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女「え」
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男「いいよ、寝たままで。ほれ、口開けなさい。あーんて。あーんてしてみ」
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女「恥かしいからやだ。ばっかじゃないの」
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男「この前寝てる時に口元に運んだら食べたんだけどな」
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女「…？！」
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男「人は寝てても食べ物を食べられるんだ！ってちょっとした衝撃だったよ」
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女「てめぇ乙女が寝てる隙に何してやがる！」
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男「…」
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女「なんだ」
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男「いちご食べたら寒くなってきた」
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女「いちご関係なくさっきから暖房消してるからな。
私は布団があるから全然寒くない。一緒に布団入るか？」
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男「…いい」
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女「我慢すんなって。風邪ひいて支障が出たらこっちが困るから、ほれ」
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男「いや、いいって」
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女「最初から一緒に寝たかったんだろ？無理すんなって、ほれ」
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男「おじゃまします…」
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女「もっと早くここにたどり着けよ、時間どんだけかかってんだよ」
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男「あの…」
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女「なんだよ」
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男「肩に頭を乗せられると…シャンプーの匂いだったり…
首筋に吐息がかかって…ぐっときます…」
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女「…」
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男「…」
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女「…」
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男「…」
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koizuka
says
129とか表示されてる
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女「…おい」
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男「…」
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女「洗濯終わったからどいてくれ」
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男「手伝おうか…？」
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女「下着専門で手伝ってもらおうかな」
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男「却下で…」
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女「てゆうか早く帰れよ！何いい気になってんだよ！！」
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男「今更？！…それ今更！？」
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--続けようと思えばいつまででも続く--