さて、寒さの故御身凍らせ給ふを、左右牛馬(うしうま)息を吹きかけ、其のお蔭にて御身暖まりて寒さを凌がせ給う。飼い葉桶にて産湯をなされ、牛馬(うしうま)より情けを受け給ふ故、くわるたの日はぜしん、獣や鳥、服用する事無用也。