masaka says
ジャック・デリダ/福本修訳「アーカイヴの病」を読んだ。アーカイブの元となるアルケーに「始まり」と「掟」の意味があることから、起源の記録+保管・管理=法規範的次元を持つこと、それには印刷機械と割礼が関わること云々。フロイトの言う破壊欲動は痕跡を抹消してアーカイブを破壊する(アーカイブの病)。記憶=内的アーカイブを外在化する「不思議のメモ帳」=アーカイブの理論としての精神分析、しかしそれは電子メールほかの技術に置き換えられる(アーカイブの問いは…未来そのものの…明日に対する応答、約束、責任の問いである)。アーカイブと考古学の緊張関係。抑圧しながらアーカイブ化する。無意識→仮想的=潜勢的と現実的を区別せず保存→アーカイブの構造は亡霊的。DA学会で言及された潜在的アーカイブはこのあたりか?