masaka says
持田叙子「おとめ座の荷風」を読んだ。男中心で富国強兵に向かっていく日清・日露以降の中で鹿鳴館時代の優雅を愛し純粋な浅草の少女を書いた荷風と、同じく「少女党」の森鴎外、与謝野晶子、上田敏、さらに鴎外の娘茉莉や安岡章太郎など、荷風に連なる人々を実に魅力的に描く。荷風も鴎外も絶対読みたくなる。そしてこの本も読み終えるのが惜しいことといったら