masaka says
山本淳子「源氏物語の時代」を読んだ。サブタイトルに「一条天皇と后たちのものがたり」とあるとおり天皇と二人の中宮・定子、彰子を中心にした一条朝時代を、各種研究を参照しながら丁寧に描く。大河ドラマそのもののテーマを完結翌週に読んだのでそれぞれの名前が具体的イメージを伴って現れとても面白かった。中関白家(特に伊周)の扱いなど大河でかなり偏っていたところのバランスが取れることも加え、この1年を締めくくるのに良い読書であった