masaka says
フリードリヒ・シェンカーの「オーボエ・ソナタ」を、ブルクハルト・グレツナー+ハンスヤコプ・シュテムラーの演奏で。十二音技法や無調や微分音や特殊な倍音奏法などあの手この手を繰り出すサービス精神豊かなソナタで、中間楽章はアングレのゆったりした歌、終楽章は2分15秒にもおよぶロングトーン(循環呼吸?)やグリッサンドの変顔。ヘルムート・エーリンクの「メレンコリア I」はプリペアドPfを伴い打的な部族っぽい要素だったり黄昏たり語りを発したりする5部構成。サラ・ネムツォフの「狼」はヴァージニア・ウルフのWoolfと1931年の小説「波(Waves)」を組合せたWolvesで、蠢くようなプリペアドPf伴奏の上で軟体動物あるいは波のようにゆらゆらするかと思えば荒々しかったり。Klanglogo KL1550 #nml