masaka says
エリッキ=スヴェン・トゥールの「弦楽四重奏曲第2番」を、シグナム四重奏団の演奏で。副題は「ロスト・プレイヤーズ」で密集和音の強奏の合間に繊細な意図を撚り合わせるような上向きのフレーズが力を増していく単一楽章。「蜃気楼」はPf三重奏で神経質なアルペジオに鋭い音が立ち向かい冷たく穏やかなエピソードを挟んで進む。「シナジー」はVn+Vcで密やかな対話が徐々に激しくなる。「光の塔」もPf三重奏で透明なガラス細工のようなロマンで始まりときどきなにか重いものが降ってくる。いずれも音の並びはそれなりに個性的だが素材はオーソドックス。ECM 00028948195411 #nml