masaka says
ヴェンダース「アンゼルム」を観てきた。顔のないドレスの「フランスの女王たち」のイメージから始まり、キーファー本人による現在と演じられる少年時代、青年時代を行き来しつつ、火を吹きかけて作品をつくる実際の作業現場や作品の内容になぞらえた場面などが描かれ、パウル・ツェランの詩の朗読を背景にドイツ史の暗部が重なる。傷ついた飛行機を経て最後は翼。3Dで一部はなるほどかなだけどあまり必然性は感じられず。アンゼルム・キーファーは前からよく知っていたような気がするのに図録を持っているわけでもなくはて?と思ったら1993年のユリイカの特集が書棚にあった。読み直さないと。しかし映画館に行ったのはほぼ30年ぶりではないか(最初のうちはやや気が散ってしまった)