masaka says
青木宏一郎「鷗外の花」を読んだ。前半はいくつかの鴎外作品に見られる花の記述を参照しながらナイーブな感想、後半は移り住んだ住居の庭についての記述、最後は日記、書簡に見られる庭弄りの抜粋列挙。鴎外文学の何かが見えるのかとの期待は早々に消えるも、鴎外の意外なというか「庭を治す」という表現からかなり本気の一面を見ることはでき、まぁ資料としては(巻末には作品毎植物一覧)